女性インタビュー Vol.2「佐藤愛」さん ミャンマーで活躍する日本人女性

女性インタビュー Vol.2「佐藤愛」さん

[プロフィール](

名前:佐藤愛(さとう あい)
年齢:30歳
出身地:宮城県石巻市
ブログURL:https://ameblo.jp/shwejapan/
経歴:日本人の父と韓国人の母とのハーフ。ヤンゴン在住暦7年。ミャンマー人男性と結婚。
日本で自動車整備会社に就職。21歳の時、オーストラリアへワーキングホリデーで初一人海外へ。
その後、沖縄で自給自足生活や海外旅行を繰り返し流れ流れてミャンマーへ移住。日本語教師ののち
、世界一周の夢が捨てきれず一時帰国をして世界一周の船ピースボートに乗船。無事に夢を果たしミ
ャンマーへ戻ってきた。現在は日系建設会社の現地採用として勤務。
ブログ『ミャンマーはアフリカだと思ってた』ではミャンマーでの日々の生活やミャンマー旅行記などを綴っている。

[ミャンマーを選んだ理由やきっかけ](

私がミャンマーへ来た年、2011年3月に東日本大震災がありました。私の地元宮城県石巻は津波が直撃。幸い母は当時韓国に住んでいたので韓国へ一時避難し今後の人生を模索。元々日本語教師をしたかった気持ちがあったので2011年6月に再びオーストラリアへ渡り、日本語教師養成講座480時間を受講。その学校でたまたま見つけたミャンマーでの日本語教師の求人。当時まだ軍事政権だったミャンマーに興味を持ち『日本語教師をするなら旅行でなかなか行かない国にしよう』とミャンマー行きを決意。とんとん拍子で日本語教師の採用が決まり2011年9月からミャンマーへ移住しました。

[お仕事や活動内容について](

現在は日本語教師を辞め、日系建設会社に勤務しています。会社での公用語は英語。基本的な仕事内
容は日本からの出張者のアテンドや行程表作成、入札案件書類のお手伝いや総務関係のお仕事を中心
に行っています。会社には日本人、ミャンマー人のほかにフィリピン人やインド人、ベトナム人やイ
ンドネシア人など、日本ではなかなかできない多国籍な環境で充実した毎日を送っています。

[実際にミャンマーに住んでみての感想](

最初ミャンマーへ来た時はまだギリギリ軍事政権だったこともあり、インフラ整備も不十分でした。
一日6時間の計画停電は当たり前。生活する上でもだいぶ大変な時期もありましたが、現在はヤンゴ
ン市内にもたくさんの日本食屋さんを始めとしたオシャレなカフェやレストランや快適なコンドミニ
アムも増え、日本人にとってもだいぶ住みやすくなったのではないかと感じます。停電も未だに頻繁
にありますが、それもだいぶ軽減されジェネレーター付の物件も増えました。ですが、車は増えたの
に道路整備が追いつかず渋滞がひどくなったのは唯一のマイナス点かなと感じます。

[嬉しかった体験や経験、また少し苦しいなと思った体験や経験を教えて下さい](

日本語教師をしていた頃、よくミャンマー人の学生が『先生、これを食べてください』『休みの日は
一緒に遊びに行きましょう』『今度是非うちに来てください』など、とても私を気遣ってくれました。
これは目上の人を敬うミャンマー人文化だからだと言えます。その学生達の存在がとても支えにな
りました。計画停電や水道が止まったりするところは日常茶飯事で大変だった半面、やはり日々ミャン
マー人の温かさを日々感じることが出来たので頑張ってこれたなと心から思います。また日本ではあ
る事が当たり前の、電気や水のありがたみを気づけたことも自分にとってはとても貴重な体験だった
と思います。

[ミャンマーに行く前に準備しておいたらいいもの、日本から持って来たらおすすめのものを教えて下さい](

健康な体と、日本の常識をミャンマーに押し付けない精神!これに尽きると思います。現在はヤンゴ
ンにダイソーや日本食品を扱うスーパーも増え、必要なものは大体揃うようになったと感じます。で
すので物より自分自身の心の準備が必要です。優秀なミャンマー人もたくさんいますが、日本人から
したら『なんでそんな事もできないの?』とか『どうしてそうなっちゃうかなぁ。泣』なんて事が日
常茶飯事です。ですが、それは日本人の常識であってミャンマー人の常識ではありません。あくまで
ミャンマーという国でミャンマー人と共に働かせて頂いているという事を忘れてはなりません。その
気構えさえあれば特にストレスもなく有意義なミャンマー生活が送れると思います。

[これからミャンマーへ行く方にメッセージをお願いします。](

ミャンマーは東南アジアの中でもとても人が素直で純粋な人が多いと感じます。また家族を大切にす
る気持ちもすごく溢れています。日本では忘れてしまった感覚をどこか思い出させてくれるような懐
かしい匂いがする国、それがミャンマーだと思います。ですがミャンマーへ限ったことではなく、日
本人のプライドは持ちつつその国の文化や伝統を理解し尊重し生活する事ができれば、きっとどこの
国へ行っても自分が成長できる日々を得られると思います。考える前にまず行動!日本では感じれな
い貴重な日々を是非ミャンマーへ体験しに来てください☆

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