新上五島町子ども議会 小中高生 ドキドキ一般質問 町長をただす

 長崎県新上五島町子ども議会が24日、町議会議場であり、町内全小中高計18校の代表者が議員となり、町長らをただした。
 議会や行政の仕組みを理解してもらい、若い視点での意見を施策に生かそうと、町が企画。各校から1人ずつ登壇した議員が5分間の持ち時間で一般質問をした。
 各議員は、人口減対策や雇用の場確保といった町の将来を左右する問題を江上悦生町長や道津利明教育長に質問。「違反ごみの回収はどうしているか」といった日常生活に関する疑問や「学校で雨漏りしている部分を直してほしい」など学校生活についての要望も投げ掛けた。
 全員の質問が終わった後、江上町長が「今日の体験をきっかけに、まちづくりへの関心を高めてほしい。いつか皆さんの中から町長や議員が誕生することを願う」とあいさつした。
 雑草が生い茂る通学路の整備について質問した町立今里小6年の田中誠遥(まさみち)君(11)は、取材に「緊張したけど考えをはっきり伝えられた。観光客の人にも気持ちよく過ごしてもらえるよう、役場に積極的に動いてほしい」と話した。

小中高生が議員役を務めた新上五島町子ども議会=町議会議場

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