世界遺産登録 切手で祝う 教会や史跡をデザイン 五島、新上五島の郵便局で販売

 日本郵便九州支社(熊本市)は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録を記念し、オリジナル切手シートを作った。江上天主堂や旧五輪教会堂など、五島市内の教会や史跡の写真とイラストをあしらっている。27日から長崎県五島市と新上五島町の郵便局(同町は取り寄せ)で限定販売する。
 千シート作製。同遺産の構成資産に含まれない堂崎教会の外観や井持浦教会のルルドなどもデザインに取り入れている。82円切手10枚と台紙のセットで、1300円。一部の簡易郵便局を除き、両市町の計31局で売り出す。
 24日には、五島地区連絡会統括局長の平山晃一・荒川郵便局長らが市役所を訪れ、野口市太郎市長に切手シートを贈った。平山局長は「潜伏キリシタン遺産を通した地域活性化や島外へのアピールに協力したいと考え作製した」と説明。野口市長は「市民の機運醸成にもつながる。多くの人がこの切手を使い、手紙を送ってほしい」と述べた。

日本郵便九州支社が販売する記念切手シートの図柄
記念切手シートを野口市長(右)に贈呈する平山局長=五島市役所

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