「ひとり親中学生に家庭教師」希望者殺到 相模原市の新事業

 相模原市の加山俊夫市長は24日の定例会見で、ひとり親家庭の中学生100人を対象に家庭教師を派遣する市の新事業に予想を超える180人から応募があったことを明らかにした。8月からスタートする予定で、相談員を派遣する事業も同時に進める。

 家庭教師派遣の対象者は進学を希望し、市内に住む児童扶養手当受給世帯などの中学生。家庭教師を派遣する「トライグループ」と連携し、2019年3月まで月に4回程度、1回90分の授業を行う。応募した中学3年生は全員、2年生は規定に基づき、計100人が選ばれた。

 また、日本シングルマザー支援協会と連携し、希望する保護者にシングルマザーの相談員を派遣して当事者の視点で就労支援などのきめ細かい相談に応じる。

 児童扶養手当の受給資格があるひとり親世帯の市内在住中学生は約1700人。加山市長は「予想を超える応募数だった。子どもの生涯が生まれ育った環境で左右されることがないよう、最重要課題として取り組んでいきたい」と述べた。

相模原市役所

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