ニホンケミカル、本社構内にドライバーに〝憩いの場〟 近隣にも開放

 「ドライバーさんが気分良く仕事できるように」との願いを込め、鋼材ショット専業大手のニホンケミカル(社長・石田雅裕氏)は本社工場(広島県三原市本郷町南方8827―1)構内の一角に、荷役作業で同社を訪れる運転手が一時的に休息でき、疲れを癒せる憩いの場を新設した。

 社内公募で「NCOaZO(エヌシー・オアゾ)」(NCはニホンケミカルの略、OaZOはオアシスの意)と名づけられたこのスペース。室内は空調、TV、冷蔵庫、シャワー室が完備され仮眠・休息用の畳敷きや軽く飲食できるテーブル席を用意してある。

 最近は女性ドライバーも増えていることも考慮し、トイレが男女別々なのは当たり前。女性専用のシャワー&着替えルームもある。小腹が空いたらカップラーメンも購入でき、文字どおり〝長時間・長距離運転の合間でひと息つけるオアシス的存在〟とした。

 もちろん従業員も使用できるし、有事の際には近隣住民にも開放するという。

 実際、先の西日本豪雨では三原・本郷地区も被災。幸い工場は直接被害を免れ、井戸水が掘られていたことから断水で水を確保できない近隣住民や復旧作業に汗を流した社員にとっても、まさに〝オアシス〟となり、開設早々に存在感を発揮したとのこと。

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