ロイヤルズが接戦を制す 先発・スミスが5年ぶりの白星

【タイガース4-5ロイヤルズ】@カウフマン・スタジアム

ロイヤルズのバーチ・スミスが7回途中2失点と好投し、2013年9月15日(現地時間)以来となるメジャー通算2勝目をマークした。ロイヤルズは初回にマイク・ムスターカスの20号2ランで先制し、その後もサルバドール・ペレスの15号ソロなどで着実に加点。スミスは7回表一死から連続四球を与えたところで降板し、2番手のティム・ヒルがビクトル・マルティネスに5号3ランを浴びたため2失点が記録されたものの、96球を投げて被安打1、奪三振6、与四球2、失点2という安定したピッチングで5年ぶりの白星を手にした。タイガースは9回表に1点差まで追い上げたが、あと一歩届かず。先発のジョーダン・ジマーマンは5回4失点で今季2敗目(4勝)を喫した。

2013年にパドレスでメジャーデビューを果たし、1勝3敗、防御率6.44という成績を残してから4年間にわたってメジャーの舞台から姿を消していたスミスが今季27度目の登板(うち3先発)にして嬉しい今季初勝利(1敗)をマークした。スミスは2014年オフにウィル・マイヤーズ(パドレス)やトレイ・ターナー(ナショナルズ)らが絡んだ三角トレードでパドレスからレイズへ放出され、2015年にはトミー・ジョン手術も経験。昨オフのルール5ドラフトでメッツから指名を受け、直後にロイヤルズへトレードされていたが、今季は開幕からブルペンの一角を担い、7月中旬に先発ローテーション入りを果たした。「もちろん興奮したよ。長い時間をかけてしまったからね。登板機会を得られるだけでも幸せなんだ」と語ったスミスだが、まだ28歳。メジャーリーグの投手として大成するチャンスはまだまだ残されているはずだ。

© MLB Advanced Media, LP.