ロボット・IoT事業に助成 県、最大1000万円 来月17日まで計画募集

 県は、造船業に次ぐ本県基幹産業への成長を目指すロボット・IoT(モノのインターネット)関連産業について、システム開発やその実証試験に取り組む企業に最大1千万円を補助する制度を創設した。一定の条件を満たした中小企業を対象に事業計画を募集している。8月17日まで。
 ロボット関連システムは人の代わりに複雑な作業を自動的にする機械装置を想定。IoT関連は人工知能(AI)などを生かし、ネットワークにつながった複数の機器を使って監視、制御、分析、決済などをするシステムが対象。開発と実証試験の費用を助成する。
 申請できるのは▽県内に本社か事務所があり、原則県内で今回の補助事業をする▽県次世代情報産業クラスター協議会の会員▽実証試験を別の1社以上とする体制がある-の要件を満たす中小企業。試験先の企業も、同協議会員であることが必要。補助額は事業費の2分の1以内で、1千万円を限度とする。
 申請書類は、県新産業創造課のホームページからダウンロードできる。有識者らの審査会を経て、最終的に県が決める。県は4社程度への補助を見込んでいるという。
 県は8月7日午後2時から長崎市上町のNBC別館で、産業用ロボットやIoTについて中小企業経営者向けのセミナーも開く。
 補助事業、セミナーとも問い合わせは同課(電095・895・2525)。

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