AKB48海外公演の制作などを担当していた(株)イ・ティ・パ 破産開始決定

 (株)イ・ティ・パ(TSR企業コード:293262888、法人番号:8010001037000、千代田区神田神保町3-25、登記上:中央区築地3-11-6、設立平成2年11月、資本金1000万円、稲田賢一社長)は7月18日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には赤堀有吾弁護士(虎ノ門南法律事務所、港区虎ノ門1-15-12、電話03-3502-6294)が選任された。
 負債総額は債権者53名に対し約4億4000万円。

 大手出版社や通信会社をクライアントとして、マンガやゲーム、消費財などのプロモーション、イベントを企画・運営していた。平成14年11月期は大手広告代理店からのイベント受注が好調で売上高約7億1200万円をあげていた。その後、AKB48海外公演の制作運営を手掛けるほか、人気マンガ雑誌のイベント「ジャンプフェスタ」やアニメイベント「AnimeJapan」の運営も担当した。
 しかし、東日本大震災以降、全国的なイベント開催自粛の影響を受け、イベント関連の受注件数が減少。また、主催事業で欠損が生じていた。近年は都内にダイニングバー「ケニーズバー」を出店するなど飲食事業にも乗り出したものの業況の改善に至らず、30年6月までに事業を停止し、今回の措置となった。

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