白熱の投手戦 カブスが相手のエラーで決勝点もぎ取る

【ダイヤモンドバックス1-2カブス】@リグリー・フィールド

カブス先発のジョン・レスターが7回途中4安打1失点と好投すれば、ダイヤモンドバックス先発のロビー・レイも負けじと7回4安打1失点のナイスピッチング。白熱の投手戦の勝敗を決したのは、試合終盤の守備の乱れだった。8回裏、ダイヤモンドバックスは2番手のT.J.マクファーランドがマウンドに上がったものの、ハビアー・バイエズの投手前への内野安打を一塁へ悪送球し、いきなり無死二塁のピンチを背負ってしまう。カブスはここでイアン・ハップが四球を選び、無死一、二塁のチャンス。代打で登場したジェイソン・ヘイワードの打球は4-6-3の併殺打になるかと思われたが、遊撃手のニック・アーメッドの一塁への送球が大きく逸れ、この間に代走のタイラー・チャットウッドが決勝のホームを踏んだ。なお、レスターとレイの両投手には勝敗はつかなかった。

試合後、カブスのアルバート・アルモーラJr.は「僕たちが試合に勝てたのは彼のおかげだよ。彼が僕たちに勝つチャンスを与えてくれたんだ」と語り、レスターの好投を称えた。前回登板のカージナルス戦では今季最短の3回8失点でノックアウトされたレスターだが、前回の反省を生かしてピッチングをしっかり修正。「前回の登板より調子は良かったし、良いボールを投げることができたと思う」とレスターは自身のピッチングへの手応えを口にした。残念ながら1点リードの7回表にA.J.ポロックに13号同点ソロを被弾したところで降板となってしまったものの、レスターを責める者は一人もいない。アルモーラJr.の言葉通り、レスターの好投がチームの勝利を呼び込んだ一戦だった。

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