豪雨被災地の踊り手も 8月2、3日に湯河原で「やっさまつり」

 「やっさ、もっさ」の掛け声とともに踊り手が街中を練り歩く「湯河原やっさまつり」が8月2、3の両日、湯河原町内で開催される。まつりを通じて交流があり、同町と姉妹都市協定を結ぶ広島県三原市から子どもたち29人も踊り手として参加。同市は西日本豪雨で大きな被害があったが、元気な踊りを披露する。

 同協会や町商工会などでつくる実行委員会と同町の主催。

 実行委によると、やっさ踊りは、地元豪族の土肥實平(さねひら)が領民を治めるために始めた「實平踊り」が起源。同町では一時途絶えたものの、同市にも伝わっていたやっさ踊りを取り入れ、以来1年ごとに踊り手が互いの町を行き来している。

 今回、同市から訪れるのは小学5、6年生。まつりには2日間参加し、地元の小学生とも交流する予定という。町教育委員会は「元気になって帰ってもらいたい」と話している。

 2日は町立湯河原小学校から桜木公園前までの約1・2キロが会場で、午後6~9時。3日は幕山公園通り約700メートルが会場で、午後6時~7時半。同8時~8時半には湯河原海水浴場で花火約6千発が打ち上げられる。問い合わせは、町観光課電話0465(63)2111。

 湯河原町は23日から、役場とJR湯河原駅前の観光案内所の2カ所に、三原市への見舞金の募金箱を設置。また、ふるさと納税を通じた同市への寄付受け付け業務の代行も始めている。

過去の「湯河原やっさまつり」の開催の様子(湯河原温泉観光協会提供)

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