手作り菓子でにぎわい 障害者らが販売会 武蔵溝ノ口駅自由通路で

 障害者の手作り品や地場産野菜を販売する「KAWASAKI産SUNフェスティバル」が26日、川崎市高津区のJR南武線武蔵溝ノ口駅自由通路で開かれた。市内のNPO法人、社会福祉法人など16団体がクッキー、夏野菜、雑貨、アクセサリーなどのブースを出し、駅の利用者らでにぎわった。

 出品商品の質を高めようと同フェスティバル実行委員会が事前審査を実施。各団体から提出されたエントリーシートを基に、障害者団体や市の福祉担当者が、商品の特徴や客へのアプローチ方法に工夫のある16団体を選んだ。

 知的障害者らが身を寄せる中原区木月伊勢町の社会福祉法人「しいの実会」の工房は、シフォンケーキやクッキーなどを販売。工房で商品を作った障害者たちが、ケーキの特徴を説明し、客に試食を勧めた。

 同会の女性職員(54)は「普段は会の店舗で販売しているが、フェスティバルでもっと多くの人に自慢のおいしいケーキを知ってもらいたい」と話していた。

 実行委は12月13日に「クリスマス」、来年3月14日に「春一番」の販売会を同駅自由通路で計画している。

障害者が手作りした菓子や雑貨、地場産野菜を販売したフェスティバル=JR南武線武蔵溝ノ口駅自由通路

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