安倍氏3選、結束固める 麻生派、横浜で研修会

 県内の自民党国会議員10人が所属する麻生派(59人)は26日、横浜市内のホテルで夏季研修会を開き、9月の党総裁選に向けた政策提言を議論した。会長の麻生太郎副総理兼財務相は講演で国際情勢に触れた上で「日本は少なくとも第2次安倍政権が発足以来、安定した政権が続いている。特筆すべきものだ」と強調。今後も安倍晋三首相を支持する姿勢を示し、首相の連続3選を目指して派内の結束を固めた。

 麻生氏は「責任ある野党がなかなか生まれない中、自民党内で政策競争ができなければいけない」とも述べ、総裁選における派閥間での政策論争の必要性を訴えた。

 講演後はグループに分かれ、知財・IT分野の技術や人的基盤の強化、多様な働き方を認める労働改革、日米同盟を基軸とした外交戦略など、提言の取りまとめに向けて意見交換した。今後、提言に対する各候補者の対応を踏まえ、派閥としての支持候補を打ち出す方針。

 研修会の準備を担当した鈴木馨祐氏(衆院7区)は「総裁選を2カ月後に控え、骨太ないい議論ができた」と胸を張った。

麻生派の夏季研修会で講演する麻生副総理兼財務相=2018年7月26日撮影、横浜市西区

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