セキノ興産、佐藤商会を吸収合併で8月6日から「新山形店」稼働

 鉄鋼二次製品問屋の最大手、セキノ興産(本社・富山市、社長・関野光俊氏)は、8月1日付で同社を存続会社とし、鉄鋼二次製品やエクステリアを扱う佐藤商会(本社・山形市)を消滅会社とする吸収合併を行う。

 また、同社山形店(山形市流通センター二丁目12―4)を佐藤商会の所在地に移転し「新山形店」として体制を整え、8月6日より営業を開始する予定。

 同社は3月に佐渡島(本社・大阪市、社長・矢田登志雄氏)から100%子会社である佐藤商会の事業譲渡を受け、新体制などを検討していた。

 セキノ興産は山形県内に4店舗を置くほか東北地方に幅広い商圏や独自の経営ノウハウを持つ。佐藤商会と重複する顧客も多かったため、集約することで営業体制の効率化を図ったもの。従業員や設備も引き継ぐ。

 新しい山形店の事務所棟(2階建て、500平方メートル)と工場・倉庫(3100平方メートル)は佐藤商会の建屋を活用する。工場・倉庫には天井走行クレーンは5トン3基と3トン1基を備えており、オートスリッターや薄物スリッターライン、各種ロール成形機などの加工設備は両社が保有するものを選別し活用していく。

 来春にはコイルラック(現状は278棚)を増設する予定で、今後も必要に応じて加工設備を増強していく。また、今回の合併で引き継いだエクステリアなど同社がこれまで扱っていなかった商品の販売強化にも取り組んでいく考えだ。

 人員は佐藤商会の従業員15人と合わせて30人で、店長は山形店の遠藤真店長。

 新しい所在地・連絡先は以下の通り。

 ▽住所=〒990―2338 山形県山形市蔵王松ヶ丘二丁目2番13号

 ▽電話=023―695―3201

 ▽FAX=023―695―3203

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