大谷とバッテリーを組んだマルドナードがアストロズへ

エンゼルスの大谷翔平が今季先発した9試合のうち8試合でバッテリーを組んだマーティン・マルドナードが、マイナーリーガー1名+インターナショナル・ボーナスプール25万ドルとの交換でアストロズへ移籍することが発表された。アストロズは正捕手のブライアン・マッキャンが右膝の手術を受けて戦列を離れており、9月まで復帰できない見込み。マッキャンに代わる「扇の要」として、昨季ゴールドグラブ賞に輝いた強肩好守のマルドナードに白羽の矢を立てた格好だ。

アストロズのジェフ・ルーノウGMは「我々はブリュワーズ時代から彼のことを気に入っていたんだ。彼の動向をずっと追いかけていたよ」と語り、マルドナード獲得を喜んだ。今季のマルドナードは78試合に出場して打率.223、5本塁打、OPS.616と打撃面では昨季より成績を落としているものの、盗塁阻止率.444をマークするなどハイレベルな守備力は健在。マルドナードは今季終了後にフリーエージェントとなるため、半年間の「レンタル移籍」となる可能性が高いものの、アストロズにとっては主に守備面で大きな戦力アップとなりそうだ。

マルドナードとの交換でエンゼルスへ移籍するのは21歳の左腕であるパトリック・サンドバル。プロ1年目の2015年はルーキー級で防御率6.08、2016年も同じくルーキー級で防御率5.30とプロ入り後は苦戦が続いていたが、昨季はA級ショートシーズン、A級、A+級の3階級合計で14試合(うち11先発)に登板して防御率4.09、奪三振率11.38と成長の跡を見せ、今季はA級とA+級で合計19試合(うち13先発)に登板して9勝1敗2セーブ、防御率2.56、奪三振率9.92、与四球率1.53の好成績をマークしている。メジャー昇格までにはまだ時間が掛かりそうだが、将来が楽しみな左腕だ。

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