小惑星探査機「はやぶさ」の開発・運用拠点として知られる「宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパス」(相模原市中央区由野台3丁目)の特別公開が27日行われた。宇宙に関する最先端の研究成果が紹介され、小惑星りゅうぐうを探査している後継機「はやぶさ2」の特徴や最新情報を紹介するコーナーが人気を集めていた。同機構の主催。
広いキャンパス内に八つの会場が設けられ、探査機が持ち帰った粒子を扱うクリーンルームや、月や惑星の地形を再現できる実験棟、小型衛星の運用設備の内部などが公開された。子どもも楽しめる実験や工作コーナーが設けられ、人工衛星や天文学をテーマにした研究者の講演会も行われた。
はやぶさが持ち帰った小惑星の微粒子やカプセルの実物が普段から展示されている「宇宙科学探査交流棟」には、はやぶさ2の紹介コーナーが設けられた。エンジンの運用記録やりゅうぐうの模型が展示されたほか、ペーパークラフト工作体験も企画され、多くの人が宇宙のロマンに触れていた。
会場内では、宇宙食などの相模原キャンパスオリジナルグッズやJAXAの施設がある全国5市2町の物産も販売された。また、隣の相模原市立博物館ではJAXAと連携した企画も行われた。
特別公開は28日まで2日間の予定だったが、28日は台風による悪天候が予想されるため、中止されることになった。