東京都多摩市の大型ビル建設現場で5人が死亡、約40人が負傷した火災を受けて、横浜市消防局は27日、同種の工事が行われている市内22カ所の緊急視察を実施した。
同局指導課や各消防署の担当者が、対象の現場を訪れ、責任者らに避難経路や消火器の設置場所などを確認。避難訓練の実施状況なども聴き取った。また、危険物の安全な管理方法や出火防止対策などを記したチラシを配布した。
多摩市の火災では、ガスのバーナーの火花がウレタンの断熱材に引火し、燃え広がった可能性がある。このため、視察では可燃物の近くで火気を使用しないよう重点的に注意喚起した。
同局によると、視察対象は作業員が50人以上従事し、延べ床面積が5万平方メートル以上などの新築工事現場。