インディ第13戦ミド・オハイオ初日:ハンター-レイがトップ。琢磨は走り出し上々も中団に沈む

 ミド・オハイオ・スポーツカーコースで開催されているインディカー・シリーズ第13戦。初日となる27日は、2回のプラクティス走行が行われ、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がトップ。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、16番手で終えた。

 アメリカ屈指のテクニカルサーキットであるミド・オハイオのロードコース。初日は多くのクルマがスピンを喫し、赤旗中断は5回を数えた。

 午前中に行われた45分間のプラクティス1回目では、セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)が1分5秒5784でトップ。チャンピオン争いを展開するジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)とスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が続き、佐藤た琢磨も4番手と上々の走り出しを見せた。

 午後のプラクティスでは、ハンター-レイが大きくタイムアップ。1分5秒1950でこの日の総合トップを奪った。

 2番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。3番手はグラハム・レイホール・レターマンが続いた。チームメイトはプラクティス1回目から大きく順位を上げたが、琢磨は16番手と下位に沈んでしまった。

「ここではテストをしていなかったから、うれしく驚いているよ。ちょっと劣勢だと思っていたけど、チームはここに戻ってくるのに素晴らしい準備をしてくれたね」とハンター-レイ。

 このレースが通算300戦目となるポイントリーダーのディクソンは8番手。

「ここでリードできると思っていたけど、実際にはあまり機能していないね。明日の朝に向けてシフトさせる必要があるよ。ドライブしやすくなるかもしれないね」とコメントしている。

 プラクティス2で伸び悩んだ琢磨は、「走り出しはかなりよかったですね。レッドフラッグでの中断がいくつかあったけど、クルマはうまくいっていて、競争力があると思っていました」

「2回目のプラクティスでは、セットアップをいくつか変更しましたが、レッドタイヤは別の方向にシフトする必要がありそうですね。絶対的なスピードはなかったかもしれませんが、いい進歩はありましたよ」とコメントしている。

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