通用しない今までの経験

あちこちで耳にしていると思いますが、今回の台風12号は東から西へ移動しています。台風の今までの経験が通用しない地域も出てくるでしょう。停電や断水を想定し、水・食料・日用品・懐中電灯・ラジオ・代えの乾電池などの準備も欠かせません。

先日の豪雨被災地は、被災以来で初めてのまとまった雨となります。土曜日のうちに対策や複数人での避難をお願いします。
雨のピークは、関東・甲信・東海は29日昼前まで、近畿は28日の夜遅くから29日の昼過ぎまで、中国地方は29日朝から30日の昼までです。

台風の速度が速く、接近に伴って急激に風が強まることにも警戒が必要です。
また、今は1年で最も潮位が高い時期で高潮も起きやすくなっています。海岸や河川の状況が気になっても、見に行かないようにしてください。

台風は大雨、暴風、高潮をもたらし、雷や竜巻を伴うこともある複合的な自然災害です。
命を守るために、大袈裟(おおげさ)に思えるくらいの備えを心がけるべきだと思います。

気象予報士・山田 真実

画像について:28日午後5時の台風12号の推定位置と24時間進路予想。

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