鈴鹿8耐:SBK王者レイが再び見せた! カワサキ・チームグリーンがTOP10計時予選でポール獲得

 第41回鈴鹿8時間耐久ロードレースの公式予選上位10チームによる計時予選が7月28日、鈴鹿サーキットで行われ、Kawasaki Team GREEN(渡辺一馬、ジョナサン・レイ、レオン・ハスラム組)がポールポジションを獲得した。

 台風の接近に伴い、この日予定されていたトップ10トライアルは15時30分から40分間の計時予選に変更された。とはいえ、朝に激しい雨が降っていたもののこの計時予選が始まるころには晴れて、気温も上昇。入ってきた情報によると、気温33度、路面温度40度。ドライコンディションで計時予選は始まった。

 開始早々に、Red Bull Honda with 日本郵便の高橋巧が2分6秒798をマーク。しかしその直後、ヨシムラ・スズキMOTULのブラッドリー・レイが2分6秒642で逆転する。

 続いてKawasaki Team GREENのレオン・ハスラムが2分6秒650、と2分6秒台後半での攻防からセッションが開始される。

 真っ先に2分6秒台前半にタイムを入れたのはYAMAHA FACTORY RACING TEAMのマイケル・ファン・デル・マークだったが、その後、連続アタックをしていたハスラムが2分5秒984と、軽々と2分5秒台をマークしてファン・デル・マークのタイムを塗り替える。

 その直後、ヨシムラ・スズキMOTULレーシングの津田拓也が転倒。さらにセッション中盤にはTeam SuP Dream Hondaの作本輝介が最終シケインで転倒と、転倒が続いた。津田はマシンとともにピットに戻りチームが修復を行う様子が映像に映し出されたが、このセッション中に再度アタックすることはかなわなかった。

 セッション残り15分。レッドブル・ホンダwith日本郵便の中上貴晶がタイムアタックを開始する。最終シケインで前方のライダーに引っ掛かりクリアラップが取れなかったものの、2分6秒127をマークする。

 残り10分、前日の公式予選で2分5秒168のスーパーラップをたたき出したレイがアタックを開始。まずは2分5秒722とチームメイトが出したトップタイムを更新すると、残り3分でレイは再びコースインしてアタックを行う。ここで、レイは2分5秒403と自身のタイムを更新し、トップの座を盤石とした。

 その後、レイのタイムを更新するチームは現れず、カワサキ・チームグリーンが堂々のポールポジション獲得。今回のセッションのなかで、2分5秒台をマークしたのはカワサキ・チームグリーンのふたりだけという、カワサキのふたりが速さを見せる形となった。

アタックを終えチームスタッフひとりひとりとハイタッチするジョナサン・レイ

 2番手にはレッドブル・ホンダwith日本郵便。以下、YAMAHA FACTORY RACING TEAM、MuSASHi RT HARC-PRO.Honda、ヨシムラ・スズキMOTULレーシング、S-PULSE DREAM RACING・IAI、au・テルル MotoUP RT、YART-YAMAHA、KYB MORIWAKI MOTUL RACING、Team SuP Dream Hondaの結果となった。

 2018年の鈴鹿8耐のグリッド順がこれで決定した。決勝レースは明日29日、11時30分にスタートが予定されている。ただ、接近している台風によってタイムスケジュールが変わる可能性があるので、今後の情報には留意したい。

© 株式会社三栄