教会照らす大輪の花 長崎・みなとまつり花火大会

 「ながさきみなとまつり」(長崎開港記念会と実行委主催)が28日、長崎港周辺で開催された。台風12号の影響で29日の中止が決まり、28日夜の花火大会では翌日に予定していた3千発を含む約1万発の花火が夜空を彩り、多くの見物客でにぎわった。
 長崎市常盤町の長崎水辺の森公園のメイン会場では、カラオケコンテストやダンスステージなどを展開。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録を記念し、構成資産の「大浦天主堂」をかたどったキーホルダーを作る体験コーナーもあった。同市出身のシンガー・ソングライター福山雅治さんが「きゃあまぐる坂」と名付けた同市飽の浦町の急坂では、約80メートルを駆け上りタイムを競うイベントに男女約40人が出場した。
 花火大会の際は同公園の他、県庁舎8階展望テラスには約350人(県広報課調べ)の家族連れらが詰め掛けた。

世界遺産となった大浦天主堂と、長崎港を彩った打ち上げ花火=28日午後8時32分

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