ロッキーズが通算314発の大砲・ホリディとマイナー契約へ

現地7月31日のトレード期限に向けて各球団が今季の優勝、または来季以降を考えた補強をするため交渉を行っている。その裏でオフから所属先が決まっておらず黙々と練習を続けている選手もいる。ロッキーズはこれまでFAとなっていたマット・ホリディとマイナー契約を結ぶ予定だ。

現在38歳のホリディは昨年はヤンキースに所属し105試合に出場して打率.231 19本塁打 64打点の成績を残した。通算314本塁打を記録しているものの、オフにFAとなってから所属先が見つからず時間だけが経過していった。そして後半戦が始まり各球団が補強に乗り出しているこのタイミングでホリディにプレー機会が巡ってきた。ホリディにとってロッキーズは思い出深いチームで18年前、ドラフト指名を受けてプロの門を叩いたところだ。

2004年に同チームでメジャーデビューを果たし2008年まで所属したホリディはその後、アスレチックス、カージナルス、ヤンキースと渡り歩いてきた。カージナルス時代には世界一も経験も経験したベテランはしばらく実践から遠ざかっているが、今でも一塁と外野をこなすことができるという。正式契約を交わした後は3Aに合流してメジャー昇格を目指すという。

ロッキーズはベテラン選手に復活の機会を与えている印象がある。昨年の同時期、フィリーズの主砲を担ったライアン・ハワードとマイナー契約を結んだ。彼は3Aからの復帰を目指したが、打率.192 3本塁打 8打点で残念ながらメジャー昇格とはならなかった。ホリディもハワード同様、同じ場所から上の舞台への復帰を狙っていく。通算314発を放った大砲であってもわずか数か月で結果を残さなければならない。果たしてホリディは再びロッキーズのユニフォームを着ることができるか、ベテランの奮闘に注目だ。

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