「ワンダーフェスティバル2018[夏]」フィギュア業界にもバーチャルYouTuberの波が

7月29日、千葉県千葉市の幕張メッセでフィギュアやガレージキットの大型展示会「ワンダーフェスティバル2018[夏]」が開催された。

午前中は台風の影響により、ゲリラ豪雨に見舞われることもあったが、交通機関の麻痺等はなく、例年通り多数の来場者がつめかけ、企業ブースでは、Fateや艦これといった人気シリーズのフィギュア化が今回も各メーカーで発表された。

特にFateシリーズは、スマホゲーム『Fate/Grand Order』が2015年に配信を開始して以来、立体化されるキャラクターの数も増えている。同作のおかけで男性キャラも増えたことから、女性層に向けたフィギュア化も多数公開された。

ここ最近動画サイトのYouTubeでは、動画上で架空のキャラクターとして配信活動を行う「バーチャルYouTuber」が人気となっている。この流れはフィギュア業界にも波及しており、キズナアイ、電脳少女シロ、輝夜月といったバーチャルYouTuberの新作フィギュア公開やフィギュア化発表が、グッドスマイルカンパニーやコトブキヤなどの複数のメーカーで相次いだ。

材料費や、これまで大きなフィギュア生産拠点となっていた中国人件費の高騰を受け、フィギュアの価格はここ数年高くなっているが、その対応策として細部をより重視したハイエンドなフィギュアや、定番となっている1/8より大型のスケールでフィギュアを発表するメーカーなどもみられた。(斎藤雅道)

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