ラトバラ、開幕戦以来の表彰台獲得で「自信がついた」/WRC第8戦フィンランド 最終日コメント

 WRC世界ラリー選手権は7月29日、第8戦フィンランドのSS20〜23が行われ、SS1で総合首位に立っていたオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が逃げ切って優勝。トヨタに4月に行われた第5戦アルゼンチン以来となる、2018年シーズン2勝目を手にした。

■Mスポーツ・フォード

●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/総合5位

「確かに難しい週末だった。もっと競争力があると思っていたからね。昨年のフィンランドでマシンはパフォーマンスを発揮して、チームの全員がステージ優勝を飾ることができていた。今年、そうならなかったのは少しショックだ」

「できることはすべてやったし、これ以上できることはなかった。今週末ペースを維持できなかった理由を分析しなければいけない」

「ポジティブな点は、ティエリー(ヌービル)より多くのポイントを獲得したこと。それがつねに僕たちの目標だからね」

●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/総合7位

「ドライビングの面では、ひどい週末ではなかった。だから、誰もWRカーでフィンランドのグラベル(未舗装路)を走るのをつまらないとは言わないはずだ。ただ総合7位というリザルトは、僕たちが望んでいたものではなかった」

●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/総合6位

テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)

「タフな週末だった。表彰台にチャレンジしたかったのに、ペースが悪く先頭集団と戦うことができなかった。チームメイトに勝てたことには満足している」

「ただ最終SS直前にセブ(セバスチャン・オジエ)にポジションを譲った。彼はチャンピオンシップを争っているからね」

■ヒュンダイ・モータースポーツ

●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合10位

「厳しい週末だった。順位を上げるためのチャンスは、金曜午前中にタイムロスしたせいで台なしになった。ペースノートのミスで3分もタイムを失ったのは余計だったね」

「その影響で土曜と日曜は出走順が1番手になってしまった。不要なリスクはすべて避けなければならなかったし、こういったコンディションでマシンがどう反応するか理解を深めることに時間を使ったよ」

「ただ次の(第9戦)ドイツではペースを取り戻せると確信している」

●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合9位

「今週末は出走順が(結果に)大きく影響した。金曜日にペースノートを聞き間違えるというミスをしなかったとしても、これ以上順位を上げることはできなかったと思う」

「メインターゲットは(セバスチャン)オジエにポイントランキングで差を詰められすぎないようにすることだった。できる限りのことをしたよ」

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)

「パワーステージでは全力を注ぎ、いくつかボーナスポイントを獲得できたのはよかった。チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、僕たちは自分たちの戦いぶりを誇りに思っていいと思う」

「これからはチームのホームイベントとなるドイツを見据えていく」

●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合4位

ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)

「全体的に、この週末には本当に満足している。勝負どころではペースを発揮できたし、週末をとおして一貫性のあるパフォーマンスを維持できた」

「もちろん表彰台に上がりたかったけど、マニュファクチャラーズタイトルのために貴重なポイントを確保するためのアプローチをとっていた」

「最終日は後続と充分なギャップがあったし、マシンをフィニッシュへ持ち帰るkとだけを考えていた。今週末のステージを本当に楽しむことができた。マシンの調子はよかったし、そのおかげで大事な自信を取り戻すことができた」

■シトロエン・レーシング

●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/総合8位

「難しい週末だった。金曜日に起きたパンクの影響が大きく、2日間にわたって“掃除役”を務めることになってしまった」

「それでもコンディションが許す限り、僕たちのペースを発揮することができた。特にパワーステージで好タイムを記録できたことはよかったね。そのおかげで前向きな姿勢で(第9戦)ドイツを目指すことができる」

●マッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)/総合2位

マッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC )

「こんな素晴らしいステージを舞台に、また先頭集団で戦うことができて本当にうれしい! レーシングドライバーとしてのキャリアのなかで最高の結果だよ」

「シトロエンのチームスタッフ全員のためにも(総合2位の結果を)喜ばしく思う。この順位を獲得するために、彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。このチームの一員でいることを誇りに思うよ」

「イベント前のテストからもC3 WRCは、僕がこのラリーでドライブしたなかでもベストなマシンだと分かっていた。そのことをこの週末で示すことができてうれしい」

●カリッド-アル・カシミ(シトロエンC3 WRC)/総合37位

「昨日(競技3日目)の午前中に犯したミスの影響で、(最終日は)僕たちにとって厳しいラリーになった。ただ今日ラリーに復帰し、素晴らしいステージを楽しめたことを喜んでいる」

「なにより、ハードワークが素晴らしい結果で報われたチームのことをうれしく思うよ」

■トヨタ

●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合3位

「総合2位でフィニッシュするために、全力を尽くして走った。本当に素晴らしい戦いができたと思うよ」

「ミスなくすべてをうまくまとめ、このようなハードな戦いを続けられたことで自信がついた。ひさびさにポディウムに上がり、しかもそれが地元のフィンランドだったこともあり、本当にハッピーさ」

「オット(タナク)の優勝も含め、チームにとって大きな意味を持つ結果だと思う」

●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/総合1位

「すべてが自分が望んだように進み、完璧な週末となった。金曜日は早い出走順によってかなり苦労したけど、その後はリードを拡げていくことができた」

オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)

「完璧な準備をしてラリーに臨み、チームも手厚くサポートをしてくれた。すべてがひとつになれば、このようないい結果が得られるんだ」

「僕にとってホームイベントのようなこの1戦で、フィンランドに拠点を置くチームとともに挙げた優勝は特別だ。そして、サポートしてくれた人々の前での勝利は格別な気分だよ」

●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/リタイア

「残念ながら、僕のラリーは今朝(最終日)最初のSSをスタートした後すぐに終わってしまった」

「クルマはとても良いフィーリングで、ミスは自分のせいだ。コーナリングラインが少しワイドに膨らみ、タイヤが路肩の溝に落ちて木の切り株に当たりスピンしてしまったんだ」

「金曜日は厳しいスタートになったけど、その後状況はよくなった。このような形でラリーが終わってしまったのは残念だけど、それでもオット、ヤリ-マティ(ラトバラ)、そしてチームがいい結果を得てうれしく思い」

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