台風12号は、31日（火）はやや発達しながら種子島・屋久島地方を反時計回りに進み、その後は東シナ海を西に進む見込み。（台風の動きが遅いため、）九州・四国では大雨の影響が長引く恐れがあり、土砂災害に警戒が必要となる。
　31日（火）は全国的に晴れるところが多いものの、東・西日本は日中は天気の急な変化に注意が必要となる。北陸は猛暑、北日本は真夏日となる見込みだ。

九州・四国の太平洋側は台風の影響続く

　台風12号は午前3時現在、奄美大島の東北東の海上を東へ進んでいると見られる。台風12号は、この後九州の南海上へゆっくり反時計回りに進み、あす8月1日の夜には東シナ海で次第に発達する見込みだ。
西日本の太平洋側や奄美地方では雷を伴った非常に激しい雨の降る所があり、局地的には猛烈な雨の降るおそれがある。
　また、西日本の太平洋側の南東斜面を中心に総雨量が多くなる所がある。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警戒し、強風やうねりを伴った高波、落雷や竜巻などの激しい突風に注意したい。

山のレジャーは天気の急変に注意

　東日本では、日中の気温が上がり大気の状態が不安定となる。山沿いを中心に局地的に対流雲が発達し、雷を伴った激しい雨やひょうの降る所がある見込み。山のレジャーは気象情報をこまめに入手し、空模様の変化に注意が必要だ。

北陸や西日本の日本海側ではフェーン現象で気温上昇

31日の予想最高気温（前日差）
札幌　32（±0℃）真夏の平年を上回る
仙台　30℃（－1℃）真夏の平年を上回る
新潟　34℃（－2℃）真夏の平年を上回る
金沢　35℃（－2℃）真夏の平年を上回る
東京　33℃（＋1℃）真夏の平年を上回る
名古屋　36℃（±0℃）真夏の平年を上回る
大阪　36℃（＋1℃）真夏の平年を上回る
広島　36℃（＋1℃）真夏の平年を上回る
松山34℃（＋3℃）真夏の平年を上回る
福岡　33℃（＋1℃）平年並み
那覇　32℃（±0℃）平年並み
(気象予報士・崎濱綾子)