長崎市は30日、長崎原爆の日に開かれる平和祈念式典の司会に、長崎女子商業高3年の大坂真由さん(17)と同2年の園田小雪さん(16)を選んだと発表し、2人が会見した。
式典の司会は2014年から、公立高と私立高が交代で担当。2人は同校の放送部に所属している。
大坂さんは「このような大役を頂き、誠に光栄。本番では場の雰囲気を壊さないよう努めたい」と意気込みを語り、「私たち高校生が司会をすることで、若い世代に平和についてもっと関心を持ってもらえたら」と話した。
被爆3世の園田さんは「司会を通し、多くの人に平和の大切さや原爆の恐ろしさを伝えたい」と語り、「生後1カ月で被爆した祖母が『孫が平和を伝える司会をするのはうれしい』と涙目になりながら喜んでくれた」と明かした。
市は同日、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員で、長崎で被爆した田中煕巳(てるみ)さん(86)=埼玉県新座市=が読む「平和への誓い」の概要も発表。「誓い」は田中さんが考えた原案を基に、市職員と文字数を調整して作成した。市側は内容について要望はしていないという。
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