台風12号の影響続く

台風12号は、31日午前9時には種子島の南の海上にあって、今後発達しながら九州の西の海上に進み、1日には東シナ海を西に進む見込みです。長時間にわたり台風の影響を受けている九州南部・奄美と九州北部(大分県)、四国の太平洋側では、1日にかけても非常に激しい雨が降るおそれがあります。28日夜から31日朝にかけての総雨量が、高知県馬路村では244ミリに達するなど、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所がありますので、土砂災害や河川の増水・氾濫に警戒が必要です。

ところで、きょうは15年ぶりに火星と地球が大接近する日です。国立天文台によりますと、今夜9時頃には南東の低い空に、肉眼では明るい点が、望遠鏡などで見ると丸い火星の姿も見られるかもしれないとのこと。全国的には今夜、星空観察に適した天気になる所が多いでしょう。先日28日の皆既月食は、明け方という時間帯、さらに天気の条件にも恵まれなかった地域が多くなりました。今夜の火星大接近は、起きているお子さんも多いと思われる時間なので、親子で一緒に観察できるといいですね。

気象予報士・佐藤 温子

画像について:31日午前9時の台風12号の位置と進路予想。

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