クローザー同士の電撃トレード オスーナがアストロズへ

日本時間7月31日、アストロズはケン・ジャイルズ、デービッド・ポーリーノ、ヘクター・ペレスの3選手をブルージェイズへ放出し、ロベルト・オスーナを獲得するトレードが成立したことを発表した。ジャイルズは昨季34セーブ、オスーナも昨季39セーブをマークしており、実績十分のクローザー同士の大型トレードとなった。

2015年に20歳でメジャーデビューを果たし、2016年から2年連続で36セーブ以上をマークしていたオスーナは、女性への暴行容疑によって逮捕され、MLB機構から75試合の出場停止処分を受けていた。日本時間8月5日に出場停止処分期間が終了し、翌6日にチームに合流する予定となっているが、ブルージェイズはオスーナが問題を起こして逮捕された時点で自軍で二度とプレイさせないことを決めていたという。戦列復帰が近付いてきたタイミングでトレードを模索し、最も魅力的なパッケージを提示したアストロズとのトレードが成立した格好だ。

ジャイルズは2015年に15セーブ、防御率1.80、昨年は34セーブ、防御率2.30という好成績をマークしたものの、今季は34試合に登板して12セーブ、防御率4.99と不振。日本時間7月12日にはメジャーデビュー後初となるマイナー降格の屈辱を味わっていた。とはいえ、通算奪三振率12.03というパワーピッチングは大きな魅力であり、今季も投球イニング数を上回る奪三振数を記録している。オスーナ、ジャイルズとも本来のパフォーマンスを発揮できるようであればチームにとって大きな戦力となるだけに、両投手の今後が注目される。

ジャイルズとともにブルージェイズへ移籍するペレスはMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングでアストロズの10位、ポーリーノは同23位にランクインしている有望株。22歳のペレスは今季A+級とAA級で21試合(うち13先発)に登板して3勝4敗2セーブ、防御率3.73をマークしている。また、24歳のポーリーノは昨年禁止薬物使用により80試合の出場停止処分を受け、今季は故障の影響もあってルーキー級とAAA級で合計7先発(防御率4.67)にとどまっている。

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