失意のマリヤ、破産申請を行なったフォース・インディアF1が適任者の手に委ねられることを願う

 フォース・インディアF1の副代表を務めるボブ・ファーンリーは、チームの共同オーナーであるビジェイ・マリヤは経営権を失って“失意にある”としているが、彼はことを進めるにあたり、チームの利益を最優先に行動するだろうと主張している。

 フォース・インディアは、先週金曜にセルジオ・ペレスがメルセデスやスポンサーのBWTといった他の債権者の支援で進めた法的手続きを受け、破産申請を行なった。

 ファーンリーは、ハンガリーで行なわれたReutersのアラン・ボールドウインとのインタビューのなかで、マリヤの短期的な役割についての見解を示した。

「彼はチームの将来について管財人と直接議論をすることができる。ビジェイはチームが完全な支援を受けることを、邪魔立てするようなことは決してしないだろう」

「それは彼のやり方ではない。彼にとってチームは非常に大きな意味を持っており、目下の状況に落胆している」

「しかし主要債権者として、状況を改善させるために、チームが確実に適任者の手に委ねられることを望んでいる」

 一方のペレスは、彼が法的手続きを行ったのは一部のフォース・インディアのスタッフからの要請によるものであり、チームに関係する約400人の雇用を守るのが目的だと述べている。

 またペレスは、彼が迅速に法的手続きをとったのは、解散手続きからチームを守るために必要だったからであり、もしその手続きが進んでいればフォース・インディアは直ちに消滅していただろうと説明した。

 しかしながらファーンリーは、ペレスの主張に関して、先週の出来事を公平に説明するものではないとほのめかした。

「解散命令が出されようとしていたが、HMRC(英国歳入税関庁)は命令を却下した。なぜなら支払いがすべて済んでいたからだ」とファーンリーは語った。

 ファーンリーによると、マリヤはフォース・インディアが企業として継続するための解決策を見つけるために懸命に動いていたという。マリヤにとってペレスの申し立ては、まったくの驚きだった。

「チームが前進を続けられるよう、すべてのことに対してビジェイが非常に思慮深い策をとっていたことを、私は大変よく理解している。この手続きがそうした策に影響を与えたことは明らかだ」

「私が理解していることといえば、我々の観点からはこの動きは予想外のものだったということだ。ビジェイも、まったく予想していなかっただろう」

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