【ブログ】絶好調なマシンにガスリーとハートレーが上機嫌/F1ハンガリーGP現地情報2回目

 夏休み前の最後のレース、2018年F1第12戦ハンガリーGPの週末の様子をムッシュ柴田氏がお届けします。今回はトロロッソ・ホンダのふたりが予選Q3に進出し、ピエール・ガスリーがポイントを獲得と絶好調でしたね。

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今回のハンガリーGPも1週間前のドイツに続いて、雨が勝負を決めたグランプリになりましたね。ドイツがレースだったのに対して、こちらは予選だったわけですけど。

土曜日も朝のうちは晴れてて、すでに相当暑かったのですよ。パドックではミスト付き扇風機が、朝から全開で回ってましたし。

ところが午後3時からの予選が始まる30分くらい前から大粒の雨が降り出して、

そこからは怒濤の大雨となりました。

その状況でフロントローを独占できたことが、ルイス・ハミルトンの翌日の勝利に繋がったわけですが、トロロッソ・ホンダにとっても実に素晴らしい予選となりました。

8番グリッドを射止め、初の予選Q3進出を果たしたブレンドン・ハートレー。こんなにうれしそうな顔を見たのは、久しぶりです。前回の10位入賞も、決して手放しでは喜んでなかったですしね。

そしてピエール・ガスリーは、6番グリッド。「とにかくクルマが最高に仕上がってる。ドライでもウエットでも、どっちも速い」と、上機嫌でした。

決勝当日のハンガロリンク。例年以上にお客さんが入ってる感じでしたし、グランドスタンドの一角は完全にオランダ人ファンに占領されてました。僕の泊まってたホテルにも、オランダナンバーのクルマが何台も駐車してましたし。

それだけにマックス・フェルスタッペンのリタイアには、怒り心頭だったでしょうね。

バイオリンを持った場違いな男女が、グリッド上を右往左往。ハンガリー国歌斉唱で演奏を頼まれたミュージシャンだったんですが、どこに行ったらいいのかわからない(汗。あとでTVで見たら、無事に演奏してました。よかった、よかった。

ハートレーのグリッドの傍らに置いてあったヘルメット。「ミディアム」というのは、バイザーの色味かと。ハートレーの目、真っ青だから、まぶしいのにはすごく弱そう。

一方のガスリー陣営では、エンジニアとのやり取りをマルコ博士がじ~っと聴いてましたね。

パワーユニットの最終確認をするホンダ技術者の面々も、どこか余裕が感じられました。ホンダF1テクニカルディレクターの田辺豊治さんなんて、カメラ目線だし。ちなみに真ん中の本橋正充さん(ホンダF1副テクニカルディレクター)は、顔も存在感もでかいですが、非常に心優しい人ですからね(笑)。田辺さんの優秀な補佐役です。

そして結果は、見事ガスリーが6位入賞。本当に素晴らしい走りでした。

ただ個人的には、ハートレーにもポイントを取らせてあげたかったですね。十分入賞のチャンスはあっただけに、スタート直後の位置取りから、ひとつ順位を落としたことが悔やまれる。さらにいうなら、予選Q3で2セット目のウエットタイヤが冷えてなかったら、もっと上のグリッドに行けてただろうに。夏休み明けのスパでの大暴れを、期待してますよ!

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