鈴木亮平 『西郷どん』語り手・西田敏行から「最後の語りで初めて褒められました」

NHK大河ドラマ『西郷(せご)どん』(日曜午後8時)で主演を務める俳優の鈴木亮平(35)が31日、オフィシャルブログを更新。29日に放送された同ドラマ第二十八回のこぼれ話を明かした。

同ドラマは、薩摩藩の下級武士の長男に生まれ、2度の島流し、3度の結婚を経験し、幕末志士の一人として「勇気と実行力」で時代を切り開いた男。明治維新の立役者でありながら、最期は新政府との戦いに散った西郷隆盛の生涯を描く。鈴木は、西郷隆盛の18歳から死没する49歳までを演じる。

第二十八回(7月29日放送)の副題は「勝と龍馬」。禁門の変で長州を破った幕府は勢いに乗る。さらに「長州を征伐せよ」という勅命が下り、慶喜(松田翔太)は戦の準備を進める。そんなとき、吉之助(鈴木亮平)は、勝安房守(遠藤憲一)に会いに行く。そこには、弟子の坂本龍馬(小栗旬)もいた。勝は吉之助に「長州と戦をしている場合ではない。幕府なんかは見限ってよい」と驚くべきことを語る。慶喜から幕府軍参謀を命じられた吉之助は、大きな決断を迫られる。

「責任について(西郷どんこぼれ話28)」と題して更新したブログ。番組最後に語り手の西田敏行が西郷に対して語る「気張ったのぉ」について、「最後の語りで初めて褒められました。吉之助です」と触れ、「日曜の西郷どん『勝と龍馬』いかがでしたでしょうか?ついに吉之助が坂本龍馬、勝海舟と出会いましたね」と振り返った。

慶喜との決別について、「磯田屋で初めてひー様と出会った10年前。「お前は嘘がつけない目をしている」と言われました。10年後、その慶喜公をこの目で騙し、袂を分かつことになろうとは、あの時誰が予想したでしょうか…」と感慨深げ。

また鈴木は、「僕は、この作品で吉之助として生きてきた中で、思うことがあるのです」と綴り始めると、「『責任』ってのはすごいなぁ」「僕自身の体験からも来ているのですが、良くも悪くも大きく人間を変えるものだなぁ」とコメントし、「実際の西郷さんが何を思われていたかは知る余地もありませんが、島での生活以降、吉之助が短期間で大きく変わり始めるのは、二度死線を彷徨い生まれ変わった事だけではなく、この責任というものが大きかったんじゃないかと、僕は感じました」と『責任』に対する自身の考えを綴った。

続けて、「もちろん、その責任や地位を活かす人徳が、苦労をしてきた西郷さんには備わっていたことが大きいと思いますが」とし、「晩年の西郷さんも『功績があったものには褒美を与え、人徳があるものには地位を与えよ(意訳)』という中国の言葉を語っていたそうですが、責任というものがその人に与える影響を、体験から知っていたのかもしれませんね」と吉之助の人柄について触れた。

ブログ最後は、「なんて、今日は少し固い話になってしまいました。すんもはん」と綴り、「来週の西郷どんは『三度目の結婚』お話は薩摩の西郷家に帰ってきます。何卒、お楽しみに!」と呼びかけ日傘を持った撮影オフショットも公開している。

ファンから「責任から逃げない男」「西郷と慶喜とのやりとりの場面、素晴らしくて、ぐっときました」「見易い中に、重みがあります」「何故か、正座をして、背筋を伸ばし、ドキドキしながらの45分間」「ひー様との決別シーン、格好良かった」「ほんのごつ気張ったのぉ」など様々なコメントが寄せられている。

NHK大河ドラマ『西郷(せご)どん』(日曜午後8時)第二十九回「三度目の結婚」は、8月5日放送。禁門の変、長州征伐で名を挙げた吉之助(鈴木亮平)が1年ぶりに薩摩に帰る。すると周囲は薩摩を代表する男に早く嫁を!と騒ぎたて、花嫁候補が西郷家に押し寄せる。そんな中、一蔵(瑛太)の妻・満寿(美村里江)が糸(黒木華)を吉之助に引き合わせる。糸は一度結婚したものの離縁して実家に戻っていた。妹・琴(桜庭ななみ)も乗り気で再婚話を推し進めようとするが、糸は「自分は吉之助にふさわしくない」と固辞する。

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