台風12号は、あす8月1日(水)にかけて、やや発達しながら種子島・屋久島地方から東シナ海を西に進む見込み。九州南部の海上では、1日明け方にかけて暴風に警戒するとともに、高波に注意が必要だ。また、九州の太平洋側では土砂災害に警戒が必要となる。
台風12号は、31日午後3時には種子島の東およそ70キロを、1時間に約15キロの速さで北へ進んでいる。台風は、やや発達しながら、1日にかけて東シナ海へ進む見込み。台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込む九州の太平洋側を中心に、大気の状態が非常に不安定となりそうだ。
大雨
台風周辺の雨雲がかかる九州の太平洋側は1日にかけて、激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある。
南東斜面を中心に総雨量が多くなる所があるため、土砂災害に警戒するとともに、低い土地の浸水、河川の増水に注意が必要だ。落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めるよう心掛けたい。
暴風・高波
1日明け方にかけて九州南部・奄美は非常に強い風が吹き、九州南部の海上は暴風となる見込み。海上は1日昼過ぎにかけて、うねりを伴いしける予想だ。1日にかけて予想される最大瞬間風速は、九州南部・奄美で30メートル、1日にかけて予想される波の高さは、九州南部・奄美で5メートル、九州北部で4メートル。九州南部の海上は暴風に警戒し、九州南部・奄美や九州北部はうねりを伴った高波に注意が必要