『メルセデス・ベンツCクラス』が大幅改良。多眼LEDや新型4気筒エンジンを搭載

 メルセデス・ベンツの主力モデルである現行『Cクラス』が、2014年の登場以来初のビッグチェンジを敢行。セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレの4車種が同時に刷新され、新たに効率化と高性能化のための新技術”“BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)+48V(ボルト)電気システム”を搭載した新型直列4気筒エンジンを一部モデルに採用するなど大幅な改良を受け、7月25日より受注開始となっている。

 登場以来世界中で高い評価を受け、この日本市場でもセダンとステーションワゴンを合わせて累計6万9千台以上を売り上げている『メルセデス・ベンツCクラス』がモデルチェンジを実施。新開発パワートレーンの採用に加え、安全性と快適性、効率性を高次元で融合する”インテリジェントドライブ”がフラッグシップモデルの『Sクラス』と同レベルに進化するなど、大幅な改良が施された。

 フロントおよびリアバンパーを刷新し、よりダイナミックなデザインとなったエクステリアでは、ヘッドライト内部にマルチチャンバーリフレクターが上下4列ずつ立体的に並び、近未来的な印象を演出する”LEDハイパフォーマンスヘッドライト”を一部グレードに採用。

 EクラスやSクラスで実績のあるこのシステムは、片側84個のLED光源を瞬時に個別に制御することにより、前走車や対向車のドライバーを幻惑することなく広い範囲を明るく照射し、雨天の照り返しを抑えるモードや、高速道路モードなど様々な状況に対応することが可能に。

 また最長650m先まで照射するウルトラハイビームも新たに搭載し、さらにセダンのテールライトユニットでは内部がCクラスの“C”の文字をモチーフにしたライトデザインに変更されるなど、新鮮な印象が与えられた。

 またインテリアでも、ステアリングホイールはSクラスと同じデザインのメルセデス・ベンツ最新世代のステアリングホイールが採用され、手を放さずにナビゲーションの操作や車両の設定などが行える”タッチコントロールボタン”や”アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)”の機能設定ボタンも備えるなど、操作性が大きく向上している。

 さらにインストゥルメントクラスターの機能を持つ、高精細12.3インチのCクラス専用デザイン”コックピットディスプレイ”は、速度計や回転計、ナビゲーションや安全運転支援システムなどの情報を表示することができるほか、クラシック、スポーツ、プログレッシブの3種類のデザインの中からセレクト可能となっている。

 そして注目のパワートレーンには、C200アバンギャルド用として新開発の1.5リッター直列4気筒ターボエンジン“M264”と“BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)”、“48V(ボルト)電気システム”を備えた最新のユニットを搭載。

 エンジンは単体で最高出力184PS、最大トルク280Nmを発生し、ターボチャージャーにはツインスクロールシステムを採用したほか、可変バルブタイミングを実現するカムトロニックも搭載。さらにシリンダーはメルセデス・ベンツが特許を取得したCONICSHAPE加工を採用し、シリンダーウォールを底部に向けてやや広がる形とすることで、ピストンスカート部に発生する摩擦を低減する技術が採用されている。

 さらにスターターとジェネレーターを兼ねる10kW/160Nmのモーターをベルトを介してクランクシャフトと接続し、回生ブレーキ等により発電した48Vの電気を1kWhのリチウムイオン電池に蓄電。スタート時の動力補助を行うだけでなく、ターボチャージャーの過給圧が十分に高まるまでの間や、ギアシフト時にも使用され、理想的な回転上昇を助けると同時にスムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現している。

 また新型『Cクラス』ではインテリジェントドライブも大きく進化し、“アクティブレーンチェンジングアシスト”や“アクティブエマージェンシーストップアシスト”も搭載。先行車との車間距離のみならず周囲の交通状況(車両、車線、ガードレールなど平行な物体)を常に監視し、従来よりもステアリングアシストが作動する状況が大幅に拡大するなど、新型Sクラスと同等のシステムが全グレードで選択可能となっている。

 そのほか24時間緊急通報サービスや24時間コンシェルジュなどを備えるテレマティクスサービス、“Mercedes me connect”も全車に標準装備とし、価格はセダンが449万~1379万円。ステーションワゴンが473万~1398万円。クーペが564万~1424万円。カブリオレが615万~1483万円となっている。

メルセデスコール:0120-190-610
メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp

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