〔台風12号〕1日半かけて種子島・屋久島近海を一周 九州南部を中心に大雨・暴風などに警戒を(8/1)

台風12号は、1日00:00現在、鹿児島県枕崎市の南西海上にあって、西へ時速20kmで進んでいます。
台風は7月29日未明に三重県に上陸して本州を西寄りに進んだ後、同日夕方に福岡県に再上陸し九州を南下、30日から31日にかけて種子島・屋久島地方の近海を反時計回りに一周するという特異なコースを辿っています。今後、台風はやや発達しながら東シナ海を西寄りに進み、あさって3日頃には中国大陸へ達する予想となっています。
台風周辺の雨雲がかかる九州南部を中心に、きょう1日明け方にかけて雷を伴い非常に激しい雨が降るほか、風の強い状態が続き、海はしける見込みです。大雨や暴風、うねりを伴った高波などに警戒・注意してください。

■今後の見通し
【予想1時間雨量】(1日/多い所)
・60mm 鹿児島県(奄美地方を除く)
・50mm 宮崎県、鹿児島県(奄美地方)
・30mm 大分県

【予想24時間雨量】
(1日00:00~2日00:00/多い所)
・150mm 宮崎県、鹿児島県(奄美地方を除く)
・100mm 鹿児島県(奄美地方)
(31日18:00~1日18:00/多い所)
・100mm 大分県

【予想最大瞬間風速】(1日)
・30m/s 九州北部陸上、鹿児島県
・25m/s 宮崎県

【波の高さ】(1日)
・5m 宮崎県、鹿児島県
・4m 九州西海上、豊後水道

■防災事項
・警戒:暴風、土砂災害、低地の浸水、河川の増水・氾濫
・注意:うねりを伴った高波、落雷、竜巻などの激しい突風
※発達した積乱雲の近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。

◆用語解説「非常に激しい雨」
・1時間50~80mmの雨、滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)状態で、傘は全く役に立たなくなる。水しぶきであたり一面が白っぽくなり視界が悪くなり、車の運転は危険とされる。土石流が起こりやすくなったり、都市部では地下室や地下街に雨水が流れ込むなど、多くの災害が発生するおそれが。

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