長崎と広島の中間点に被爆樹木 植樹場所整備計画を紹介 福岡・上毛町長 田上市長訪問

 来年8月に長崎、広島の原爆爆心地の中間地点に両市の被爆樹木を植える計画について、福岡県上毛(こうげ)町の坪根秀介町長ら関係者4人が7月31日、長崎市役所に田上富久市長を訪ね、同町の大池公園(約14ヘクタール)に植樹場所を整備して平和を発信していく考えを示した。
 計画は2020年に創立60周年となる広島東南ロータリークラブの記念事業。
 坪根町長は、公園中央の湖を挟んで長崎と広島の各植樹の「ゾーン」を設ける計画などを紹介。「核廃絶や世界平和に微力ながら貢献できれば」と話した。具体的な整備内容や平和発信の在り方は今後検討するが、構想として「長崎と広島のゾーンに橋を架けて、平和の懸け橋としていきたい」と伝えた。
 田上市長は「核兵器の問題は広島、長崎だけの問題じゃない。植樹を通じて仲間が広がっていくと思う」と述べた。

植樹場所の整備計画を紹介する坪根町長=長崎市役所

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