「LIXIL鈴木シャッター」三和HDが買収

 シャッター・ドア最大手の三和ホールディングス(本社・東京都新宿区、会長CEO・高山俊隆氏)は7月31日、住設メーカー大手のLIXILが株式100%を保有するシャッター業界4位のLIXIL鈴木シャッター(本社・東京都豊島区、社長・山田智氏)の全株式を取得すると発表した。株式取得額は明らかにしていない。公正取引委員会による承認後に株式を取得する。

 LIXIL鈴木シャッターは創業115年の老舗メーカーで、主にビルなどに設置する重量シャッターを製造。従業員は489人(2018年3月末時点)で、資本金は19億8900万円、18年3月期業績は売上高が前期比7・3%増の119億5600万円、経常利益は同5%減の11億3800万円、純利益が同1・4%減の8億円。

 同社の主力子会社である三和シヤッター工業はシャッター・ドア事業でトップシェアのメーカーであり、重量シャッターはおよそ4割程度のシェアとされる。LIXIL鈴木シャッターを買収することで、同社の重量シャッターのシェアはさらに増加が見込める。

 また老舗メーカーであるLIXIL鈴木シャッターは既存顧客が多いため、補修・メンテナンス事業についても大きな相乗効果が期待でき、ストック市場における商機の拡大につなげる狙いだ。

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