現代アート平和を彩る 長崎県美術館 5日まで

 国内外の美術家の現代アート作品を集めた国際平和交流展「8+9 2018-被爆73年長崎から-」が長崎市出島町の県美術館県民ギャラリーと運河ギャラリーで開かれている。
 長崎大井川惺亮(せいりょう)研究室OBらでつくる美術グループ「リングアート」主催。
 国内各地やポルトガル、ブラジル、中国、韓国から計103人が参加。平面、立体、インスタレーションなど多彩な作品が会場を彩っている。また20年以上にわたって国際交流の要として活躍してきた韓国昌原大学校の姜バレム教授の功績をたたえ個展スペースも設けた。
 野坂知布(とものり)代表(49)は「長崎から平和を発信する意義に賛同するアーティストが年々増え、規模も拡大した」と話している。
 同展最終日の5日午後2時から同美術館県民ギャラリーで、美術史家、宮田徹也氏(嵯峨美術大客員教授)の講演会がある。また9日午前10時から爆心地公園にある長崎を最後の被爆地とする「ナガサキ誓いの火」灯火台モニュメントに折り鶴を作って飾る関連イベント「折り鶴パフォーマンス」も開催する。

多彩な現代アート作品が並ぶ会場=長崎市、県美術館県民ギャラリー

© 株式会社長崎新聞社