被災者と防災考える 11日に鎌倉で中学生がサミット

 東日本大震災を体験した被災者と共に、中学生が主体となって防災について考えるサミットが11日、鎌倉大仏殿高徳院(鎌倉市長谷)で開かれる。主催する「3・11ALL鎌倉実行委員会」は8日まで、中学生を対象に参加者を募集している。

 サミット当日は、津波で自らが流された岩手県釜石市の旅館女将や、鎌倉市と親交のある宮城県七ケ浜町の中学生らが自らの体験などについて講演。終了後、参加する中学生がグループに分かれ、被災者と共に地域防災に必要なことなどについて話し合う。

 サミットは、震災直後に宮城県入りし、医療支援を行った市内の医師酒井太郎さん(48)らが中心になり、2015年から始めた。

 今も被災地に足を運ぶ酒井さんは、住民から「鎌倉の備えは万全か」と声を掛けられるという。「被災者との触れ合いを通して、中学生にも日頃から防災について考えてもらえたら」と参加を呼び掛ける。

 市内在住、在学の中学生が対象だが、保護者や地域住民がサミットの様子を見学することもできる。問い合わせは、酒井さん電話0467(23)0015。

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