三菱マテリアル、JIS取消処分で対応状況報告

 三菱マテリアルは1日、直島製錬所における銅スラグ骨材のJIS認証取り消し処分への対応状況を発表した。

 同社では前回の公表以降、社外有識者から構成される銅スラグ骨材安全性検証委員会を設置し、同事案に係る銅スラグ骨材を使用した生コンクリートや建築用コンクリートブロック、インターロッキングブロックなどの品質を検証してきた。その結果、いずれの事案も生コンおよびコンクリート製品の品質に影響を及ぼすものではなかったことを確認したとしている。

 また、同問題の原因について「JIS規格および試験方法に係る周知・指導が不十分であったことによる理解不足」「直島製錬所の銅スラグ骨材の品質管理および組織体制にある」と判断。7月1日付で技術課から品質保証業務を分掌し「品質保証室」を新たに設置するほか、同製錬所における品質保証・管理業務を拡充するなど、種々の再発防止策を策定していると報告した。

 今後の進ちょく状況についても、同社が5月10日付で設置したガバナンス強化策モニタリング委員会により確認・監督を受ける予定としている。

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