冷気ひんや~り 七釜鍾乳洞 気温15度「寒いぐらい」 せせらぎの上に川床も 西海

 うだるような暑さが続く中、長崎県西海市西海町の七釜鍾乳洞は、涼を求める人たちでにぎわっている。
 長崎地方気象台によると、同市の3日の最高気温は31・7度だったが、清水洞(1600メートル)の温度は15度程度。入り口から流れ出す冷気を存分に浴びて、暑さを忘れてもらおうと、せせらぎの上に竹製の川床をしつらえた。近くには足湯ならぬ「足水」も。一般公開されている280メートルの洞のうち、約20メートルは海底をイメージした青や水色の照明にして、目でも涼を感じてもらおうと工夫を凝らす。
 墓参のため家族で帰省している横浜市の加藤夕聖君(8)は「竹の上はとても涼しく、洞窟の中は寒いぐらい。探検しているようで、おもしろかった」と笑顔で話した。

海底をイメージした水色に照らされる洞内=清水洞
清水洞の入り口に設けられた川床。洞内から流れる水と風で涼しい=西海市、七釜鍾乳洞

© 株式会社長崎新聞社