長崎県央の玄関口 モダンに JRと島鉄 諫早駅開業

 新しいJR諫早駅の在来線と島原鉄道の両駅舎が4日、営業を開始し、現地でそれぞれ開業記念セレモニーを開いた。2022年度の九州新幹線長崎ルートの暫定開業に先駆けて、長崎県央の“玄関口”が新たなスタートを切った。
 JR在来線改札口であった式典では、西川佳祐JR九州長崎支社長や県県央振興局の嶋田孝弘局長ら6人がくす玉を割り、門出を祝った。島鉄駅舎では、永井和久同社社長や宮本明雄諫早市長、金澤秀三郎雲仙市長ら5人がテープカットした。この後、島原半島のグルメが味わえる記念列車「カフェトレイン」が発車した。西彼時津町の久保麗子さん(76)は「JRと島鉄がスムーズにつながり、利便性がよくなった」と話し、同トレインに乗り込んだ。
 JR在来線駅舎(床面積1100平方メートル)は、駅の東西に出入り口がある自由通路と接続。線路の上空に架かる橋上駅舎で、改札とコンコースを経て、エレベーターと階段、上り専用エスカレーターで地上のホームと行き来できる。
 島鉄駅舎(同110平方メートル)は、同市が整備した駅東側の再開発ビルの中2階に位置。これまでJRと同じ駅舎だったが、待合室や切符売り場など独立したスタイルに生まれ変わった。島鉄は同日、鉄道とバス、フェリーのダイヤを改正した。

新しい島原鉄道諫早駅が開業し、「カフェトレイン」に向かう乗客たち=諫早市永昌町

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