大谷翔平また“偉業“ 1試合で「4安打&2発&1盗塁」はDH史上5人目、今季MLB初

4安打&2発&1盗塁と大活躍したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

“二刀流偉業”も次々と明らかに、99年ぶりや史上初に加えて「イチロー以来」の記録も

 エンゼルスの大谷翔平投手が3日(日本時間4日)の敵地インディアンス戦で”記録づくし”の圧巻の活躍を見せた。初の「3番・DH」で2打席連続本塁打を含む5打数4安打3打点3得点1盗塁。7-4での勝利に大きく貢献した。米メディアによると、「1シーズン10本塁打&40イニング以上登板」はベーブ・ルース以来99年ぶりの記録。また、米データ会社は「2桁本塁打&50奪三振」はメジャー史上初の快挙と伝えている。さらに、「4安打&2発&1盗塁」は今季メジャー初、指名打者としてはメジャー史上5番目の偉業になったという。

 豪快無比なパワー、打撃技術、そして、スピードとその魅力を存分に見せつけた大谷。ESPN公式のデータ専門ツイッター「ESPNスタッツ&インフォ」では、2桁本塁打到達の歴史的な重要性を速報している。

「ショウヘイ・オオタニが放った初回の本塁打は、自身のMLBキャリアにおいて初の敵地での本塁打となった。キャリア10号目を記録し、1919年のベーブ・ルース以来、シーズン10本塁打以上、40イニング以上登板した最初の選手となった」

 このように、99年ぶりの記録達成となったことをレポート。さらに「ショウヘイ・オオタニは2012年8月19日のイチロー以来のマルチ本塁打を達成した日本人選手となった」とも紹介した。また、米メディアは「2桁本塁打&2勝以上」も1921年のベーブ・ルース以来97年ぶりの偉業と伝えており、米データ会社「スタッツ」はツイッターで「2桁本塁打&50奪三振」はメジャー史上初の快挙だとつぶやいた。

Aロッドやモリターら「4安打&2発&1盗塁」の達成者は錚々たる顔ぶれ

 そして、MLB公式サイトの解析システム「スタットキャスト」のデビッド・アドラー記者はツイッターで、大谷が「1試合4安打&2本塁打&1盗塁」を今季初めてメジャーで記録した選手になったことを伝えている。この大暴れはメジャー史に名を刻む名手たちに並ぶもので、エンゼルスの広報担当のマット・バーチ氏はツイッターで「エンゼルスのショウヘイ・オオタニは2本塁打を含む4安打と1盗塁を記録したメジャーリーグ史上で5人目のDHとなった」と報告した。

 同氏が紹介したこれまでの4人の達成者は、錚々たる顔ぶれとなっている。

 ヤンキース時代のアレックス・ロドリゲスは2010年8月14日のロイヤルズ戦で、タイガース時代のカーク・ギブソンは1995年5月28日のホワイトソックス戦で、インディアンス時代のエディー・マレーは1995年5月7日のツインズ戦で、ブルージェイズ時代のポール・モリターは1994年5月21日のインディアンス戦でそれぞれ達成したという。

 2016年に引退したAロッドはメジャー通算696本塁打、3115安打、2086打点を記録。ギブソンは1988年のナ・リーグMVPで監督としても2011年にダイヤモンドバックスで最優秀監督賞を受賞している。マレーと現ツインズ監督のモリターはそれぞれ米国野球殿堂入りを果たしている。

 1973年にア・リーグで導入されたDH制度。数々のレジェンドが残した記録に並んだ大谷は、メジャーの歴史にその名を刻み続けている。(Full-Count編集部)

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