古里長崎を前面に銀賞 シンガポールガーデンフェス 造園業・古賀勝彦さん

 長崎県諫早市森山町の造園業、風の森カンパニーの古賀勝彦社長(52)が、「シンガポールガーデンフェスティバル2018」ランドスケープ部門で銀賞を獲得した。古里長崎をテーマに、日本の四季を感じさせる樹木と石造りの眼鏡橋などを配した点が評価されたという。
 フェスティバルは2年に1度、ガーデンとフラワーアートをテーマに開催。古賀社長は16年、ファンタジーガーデン部門で金賞と、優れた照明技術に贈られるベストライティング賞をダブル受賞。7月21日から8月3日までの今回、屋外を舞台にしたランドスケープ部門に招待され、欧米などの7人と技術を競った。
 「文化維新の庭」と題した作品は、生まれ育った長崎の風景を進化させながら継承したいという思いを込めてデザイン。縦横9メートルのエリア内に二連アーチの眼鏡橋や茶室、池を設け、アジサイやモミジなど色鮮やかな花や樹木で彩った。茶室の外壁にステンレスを用いるなど、新しい素材を取り入れたのも特徴。
 古賀社長は「レベルが高い作品が多かった。古里長崎を前面に出し、多くの観客が興味深く見てくれた」と話した。

ランドスケープ部門で銀賞に輝いた「文化維新の庭」=シンガポール(古賀さん提供)
「古里長崎の風景をいつまでも思い浮かべられる作品にした」と話す古賀さん=諫早市

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