Coaido、Swift Xiの自動運転VTOL型ドローン「Swift020」とCoaido119アプリが連携した実動訓練の映像を公開、あわせて神戸市等のAED設置施設データをアプリに実装

Coaido株式会社は、2018年7月21日(土)に兵庫・神戸市にあるメリケンパークで開催されたスウィフト・エックスアイ株式会社が主催し、神戸市がサポートするVTOL(垂直離陸)型ドローン「Swift020」のデモンストレーションに参加し、同デモンストレーション内で、次世代救命アプリ「Coaido119」連携の実動訓練を実施し、その映像と写真を公開した。

実動訓練の風景

1.発見者がCoaido119でSOS発信、119番通報とCPR 2.SOS通知を受信した救命有資格者が現場到着

3.AEDを搭載したSwift020が現場に着陸 4.救命有資格者がCPRを交代、発見者がAEDを取る

5.救命有資格者がAEDで除細動を行い心拍再開 6.救急車が到着、救急隊が患者の状態を確認

7.救急隊がバックボードに患者を収容 8.救急車に患者を収容し病院に搬送開始

■実動訓練協力団体
  • スウィフト・エックスアイ株式会社
  • Swift Engineering Inc
  • 神戸情報大学院大学
  • 神戸市
  • 兵庫県
■AED設置施設情報の掲載

また、同デモンストレーションに合わせ、兵庫県内でAED設置施設情報をオープンデータとして公開している5自治体のデータを使用し、Coaido119アプリのAEDマップにAED設置場所を掲載した。今回、AED設置施設情報を掲載した自治体は以下の通り。

  • 神戸市
  • 姫路市
  • 西宮市
  • 芦屋市
  • 川西市

Swift020について

同ドローンは既存のドローンとは異なり、自律制御による2時間の連続飛行、及び荷物の空輸も可能な超高性能VTOL(垂直離着陸)型ドローンとなっている。高性能カメラ、ソフトウェアを搭載しており、熱感知機能による捜索・救急サービスや測量の効率化など利用できるシーンは多岐にわたる。また、AIも搭載しており、完全自動で離陸・設定した経路の飛行・着陸を可能にするという。フェイルセーフも完備して、故障時には安全な場所へ自動的に着陸する。

Coaidoはスウィフト・エックスアイ株式会社と連携することで、以下の点で価値提供ができるとしている。

  • Coaido119アプリからの通報より得られる緊急現場の正確な緯度経度情報と緊急種別を119番通報の指令システムより早く直接取得し、ドローンの制御システムに提供できること
  • ドローンの到着前にCoaido119アプリのSOS発信者による現場中継映像を管轄消防やドローン制御システムに送信し現場状況を伝達できること
  • ドローンだけでなくCoaido119アプリのSOS受信登録者(救命有資格者)も現場に駆け付けることで緊急現場における救命率や緊急対処能力のさらなる向上が期待できること

Coaido119アプリの紹介

Coaido119(コエイドイチイチキュー)は、119番通報をしながら周囲にSOSを発信できる無料の緊急情報共有アプリ。周囲にいる事前登録した救急救命士等の医療有資格者や救命講習受講者、AED設置施設等に緊急情報を届ける。アプリはIPA委託事業として豊島区で実証実験を実施し、2018年3月より全国対応している。

■Coaido119 使用イメージ動画
■Coaido119アプリ概要
  • アプリ利用料金:無料
  • データ通信料金:利用者様負担
  • 利用可能エリア:全国
  • 対応携帯電話:iPhoneのみ(iPadとiPod touchは119番通報できないため非対応)
    ※Android端末については将来的に対応予定
  • 発信登録:実名登録制
  • 受信登録:消防機関の普通救命講習を始めとした各種救命講習資格および、
    医療系国家資格等の救命資格保有の方のみ登録可能(資格証・職員証等のアップロードが必要です)
  • 緊急通報への対応:消防の119番への電話通報機能
  • 地域相談ダイヤル:位置情報連動型救急相談ダイヤル検索機能、地域の救急相談ダイヤル(成人:#7119、小児:#8000)等を自動表示
  • 病院紹介連携機能:相談ダイヤルがない場合、地域毎の病院紹介Webページを表示
  • その他:近くでSOSが発信されるとAED設置施設に電話で緊急情報が伝わる「AEDエリアコール」は
    豊島区内重点実装エリアが登録

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