意外と難しい30発&100打点 西武浅村&山川は10年ぶりのコンビ達成なるか

西武・山川穂高(左)、浅村栄人【写真:荒川祐史】

同一チーム内ではオリックスのローズ&カブレラから10年間達成なし

 ここまでパ・リーグの首位を走っている西武。ここまで3番に入る浅村栄斗が22本塁打80打点、4番を担う山川穂高は28本塁打81打点の成績を残し、打線の中心としてチームを引っ張っている。このままのペースでいくと、浅村が34本塁打123打点、山川選手が43本塁打125打点と“30本塁打&100打点”の達成に期待がもてる。

 しかし、直近の10年を遡って記録を見てみると、意外にも“30本塁打&100打点”というハードルは高い。最後に達成したコンビを見ると、2008年のオリックスのアレックス・カブレラ、タフィ・ローズの助っ人コンビの2人。同一チーム内での達成者コンビはその後9年間出ておらず、難しい記録であると言えるだろう。

【過去10年間で30本塁打&100打点をクリアした選手】

●2008年

中村剛也(西武)46本/101打点
ローズ(オリックス)40本/118打点
カブレラ(オリックス)36本/104打点

●2009年

中村剛也(埼玉西武)48本/122打点
山崎武司(楽天)39本/107打点

●2011年

中村剛也(西武)48本/116打点

●2015年

中村剛也(西武)37本/124打点
中田翔(日本ハム)30本/102打点

●2016年

メヒア(西武)35本/103打点

●2017年

デスパイネ(ソフトバンク)35本/103打点

ソフトバンク勢はデスパイネだけ 小久保、李大浩、柳田も未達成

 直近の10年で“30本塁打&100打点”をクリアした選手をみても、埼玉西武の中村剛也選手が4度(08年、09年、11年、15年)達成しているが、元オリックス・ローズ、元オリックス・カブレラ、元楽天・山崎武司、日本ハム・中田翔、西武・メヒア、ソフトバンク・デスパイネは、それぞれ1度となっている。

 特に好打者が揃うソフトバンクは“30本塁打&100打点”をクリアしていそうなイメージだが、柳田悠岐、松田宣浩、李大浩(14年~15年)、小久保裕紀(07年~12年)、多村仁志(07年~12年)など、達成できそうな選手はいながらも、いずれも達成出来ず。同一球団から“30本塁打&100打点コンビ”を誕生させるのは、かなり難易度の高い記録だということが分かる。

 埼玉西武の浅村、山川の3、4番コンビは、2008年のオリックス・ローズ、カブレラコンビ以来となる“30本塁打&100打点”を達成できるだろうか。実現すれば優勝への好材となることは間違いない。(「パ・リーグ インサイト編集部」松下雄馬)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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