ウサギ虐待死、少女を少年院送致 横浜家裁「矯正教育を」

 横浜家裁は6日、横浜市港北区の幼稚園でウサギを盗み、虐待死させたとして、窃盗や動物愛護法違反などの疑いで家裁送致された住所不詳、大学生の少女(19)について、初等・中等(第1種)少年院送致とする保護処分を決定した。

 決定によると、少女は1月、同区の幼稚園に侵入してウサギ2匹を盗んだほか、同区内のマンションで水をためた浴槽にウサギを放り込むなどして放置し、虐待死させた、としている。

 同家裁は決定理由で、動機について「家族に対する不満や被害感を募らせ、社会にインパクトを与える事件を起こして家族を困らせるとともに、動物の内臓などに興味関心があった」などと指摘。あらかじめ、インターネットでウサギを飼育している学校や幼稚園などを検索していたことや、虐待後に解体して死骸を公共の場所に放置した態様について「強い犯意がうかがわれ計画的。各非行の悪質性は高い」などとした。

 その上で再非行を防止するために「少年院に収容して矯正教育を長期間受けさせることが必要」と結論付けた。

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