先日、日本代表MF本田圭佑がメルボルン・ヴィクトリーに加入することが決定した。
2004年に創設されたAリーグにはこれまで11名の日本人選手がプレー。そして今年ピアス・ウェリングやベサルト・ベリーシャが日本へやってくるなど、Jとも関係が深い。
これまでAリーグでプレーしてきた日本人選手の中から、インパクトを残した6名をピックアップする。
三浦知良(シドニーFC)
日本人で初めてAリーグの舞台に飛び込んだのはカズ。三浦カズ。世界クラブ選手権(現クラブワールドカップ)を控えていたシドニーFCにゲストプレーヤーとして加入し、リーグでは数試合の出場に留まったがゴールという結果を残した。
ピエール・リトバルスキー氏が率いたチームは初戦でコスタリカのデポルティーボ・サプリサと対戦し敗北。しかし5位決定戦ではエジプトの名門アル・アハリを破り、勝利を奪った。
あのトリニダード・トバゴ代表ドワイト・ヨークとともにプレーしたことでも話題になった。
中島ファラン一生(ブリスベン・ロア)
アルビレックス新潟に所属した後、シンガポールを経てデンマークリーグへと渡っていった中島ファラン一生。彼もAリーグで結果を残した選手だ。
Aリーグにパスサッカー革命を起こしたアンジュ・ポステコグルー(現横浜F・マリノス監督)が率いるブリスベン・ロアに加入したのは2011年。
クラブはレギュラーシーズン2位、グランド・ファイナルで優勝という結果を残し、中島ファラン一生も23試合に出場、4ゴールを決めている。
森安洋文(シドニーFC)
Jリーグでの実績がまったくないにもかかわらず、単身オーストラリアに乗り込んでAリーグまでのし上がった森安洋文も、インパクトがある選手の一人だといえよう。
アメリカで育ったあと清水エスパルスのユースに所属も、トップに昇格できず。2010年に得意の英語を生かしてオーストラリアへ渡り、トライアルを経てシドニーFCとの契約を勝ち取った。
2010-11シーズンは主にサイドハーフとして28試合に出場、レギュラーとしてチームに貢献している。異色の経歴を持つ印象深い選手だった。
小野伸二(ウェスタンシドニー)
今でもオーストラリアで「スター選手獲得における成功の典型例」として挙げられることが多い小野伸二。
創設されたばかりのウェスタンシドニー・ワンダラーズに加入し、アーロン・ムーイ(現ハダーズフィールド)やトミ・ユリッチ(現ルツェルン)らとともにレギュラーシーズン優勝に大きく貢献した。
2014年夏にコンサドーレ札幌へと去ることが決まり、わずか2年のプレーだったにもかかわらず、まるでレジェンドを送り出すかのように盛大な「お別れ」が行われた。
高萩洋次郎(ウェスタンシドニー)
サンフレッチェ広島を退団し、海外移籍を模索した高萩洋次郎。2015年に選んだ新天地はオーストラリアのウェスタンシドニー・ワンダラーズだった。
いきなりデビュー数分でフリーキックを決めて初得点をゲットするなど活躍を見せ、ACLでもプレー。チームの中で貴重な役割を果たした。
ただ契約は半年間だけだったことから夏にチームを離れ、韓国のFCソウルへと移籍。オーストラリアでは短い活躍だったが、数試合で輝きを見せた。
楠神順平(ウェスタンシドニー)
川崎フロンターレ、セレッソ大阪で鋭いドリブルを見せた楠神順平は、2016年にサガン鳥栖へと移籍したあと出場機会を失い、新天地を探すことになった。
その移籍先は日本人選手を多く獲得してきたウェスタンシドニー。デビュー戦でのプレーも高い評価を受け、1年半で38試合に出場、4ゴールを決めた。
2017-18シーズン開幕戦でのゴール、そして数週間後の股抜きシュートなども話題になり、Aリーグにインパクトを残した存在だ。
なお、他にも石田博行、海本幸治郎、高橋祐治、田中裕介、永井龍らがAリーグの舞台を経験している。