差別反対こそ民主主義 市民ら都内でデモ行進22日

 民族的少数者や性的マイノリティー(LGBT)、障害者らに向けられるあらゆる差別に反対するデモ「東京大行進」が22日、東京都新宿区で行われる。パリ同時多発テロでイスラム教徒や難民への筋違いな悪感情の高まりも懸念される中、「すべてのヘイト(差別・偏見に基づく憎悪)にノー」を路上から訴える。

 在日コリアンの排斥を唱えるヘイトスピーチに抗議する市民が中心になり、ことしで3回目。「Tokyo Democracy March」と銘打ち、「人々を分断する差別とヘイトスピーチに抗議し、反対の意思を示すことは多様性のある社会を希求する行動であり、自らの社会を守り育む民主主義そのもの」と参加を呼び掛けている。

 同時多発テロに関しては「パレードの目的は多様性と公正性、そしてそれらを基盤とする民主主義社会を肯定すること。テロにも、イスラモフォビア(イスラム恐怖症)にも反対する」と話している。

 午後2時に新宿中央公園・水の広場に集合。午後2時半に出発し、新宿駅周辺の約4キロを歩く。

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