島原城(長崎県島原市城内1丁目)の堀にかれんなハスの花が咲き乱れ、観光客や通行人の目を楽しませている。お盆過ぎごろまで見ごろという。
同城資料館専門員、松尾卓次さん(83)によると、ハスの種類は「酔妃蓮(すいひれん)」。花径は25センチほどで、乳白色の花の先が淡い紅色を帯びており、妃(きさき)が酔った姿に例えられた。
1871(明治4)年の廃藩置県で、同城は県所有となり、建物や敷地が切り売りされた。堀の一部は地元の農家が購入したが、水位が高く水田に利用できないことからハスを植えたのが始まりという。毎年10月には、地元商店街が市民らに堀のレンコンを収穫してもらうイベントを開いておりにぎわいをみせる。
同城の指定管理者、島原観光ビューロー(島原市)は「猛暑の影響なのか、例年になく一斉に花が咲き誇っている。島原城には世界文化遺産絡みのキリシタン関連資料も多く、この機会にぜひ来場を」と呼び掛けている。
大輪のハスの花 一斉に咲き誇る 猛暑の影響? 島原城のお堀
- Published
- 2018/08/08 00:02 (JST)
- Updated
- 2018/12/10 18:09 (JST)
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