大倉精神文研が姉妹図書館提携

 東洋と西洋の精神文化などを研究する「大倉精神文化研究所」(横浜市港北区)の付属図書館と佐賀県神埼(かんざき)市の市立図書館が、姉妹図書館として提携した。

 同研究所は2022年に創立90周年を迎え、姉妹提携は記念事業の一環。創設者の故大倉邦彦氏は教育の重要性を説き、私財を投じて同研究所を創設、東洋大学の学長も務めた。同市は大倉氏の出身地で、地域の活性化や教育・文化の振興を目的に提携することになった。

 同市役所でこのほど、調印式を行い、松本茂幸市長は「知的な情報の提供ができるようになり、喜びと同時に心強い」とあいさつ。同研究所の高井祿郎理事長は「読書を通じてネットワークを広げ、相互の市民が郷土を愛し、平和で幸せな社会を築いていくきっかけとなれば」と話していた。

大倉精神文化研究所と神埼市立図書館との姉妹提携

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