姿を見せては消える、天使の通り道|たったひとつを叶える旅 <12> 

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。

あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。

笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。

生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

夏が似合う風景

透き通った海。

私たちを招く、海の青さ。

早くしないと、夏が終わってしまうよと。

今年の夏こそ、憧れを叶えるために旅立ちたい。

夏が似合う、あの場所へ。

海によって隔てられている小島と陸地

小豆島の南西部の海岸沖に連なる、弁天島、中余島、小余島、大余島の4つの島は、海により隔てられた離れ小島。小豆島の前島から4つの島をつなぐ道が現れるのは、1日2回の引き潮の時だけ。なんて、ロマンティックなんでしょう。離れている島と陸が干潮によって繋がる現象は、「トンボロ現象」と呼ばれます。

限られた時間だけ現れる道

干潮時間の前後3時間(計約6時間)に限り現れる道は、「天使の通り道」にふさわしく、青く澄んだ海に島に向かって伸びています。天使の散歩道(エンジェルロード)では、きれいな貝殻やガラスの破片が見つかるので、思い出と共に持って帰るのも良いでしょう。ただし、時間を忘れて遊んでいると、陸地に戻れなくなりますのでご注意くださいね。

エンジェルロード(土庄町銀波浦)を歩ける時間については下記の潮見表をご覧ください。

干潮時刻を中心に、前後3時間(計約6時間)ずつに砂の道が現れます。なお、天候や潮位によりズレが生じる場合があります。

エンジェルロード潮見表〈2018年1月~12月〉 小豆島観光ガイド 土庄町商工観光課

http://www.town.tonosho.kagawa.jp/kanko/tnks/dwn.php?id=38#=2

大切な人と手をつないで渡ると幸せになれる場所

1日2回干潮時にのみ、島々の間に姿を現わすエンジェルロード。 希少性ゆえ「大切な人と手をつないで渡ると幸せになれる場所」といわれます。

今回のたったひとつは、天使の通り道と呼ばれる「小豆島エンジェルロード」。姿を見せては消える、夢のような道は、旅のロマンをかきたてますね。

私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

■もっと知りたくなったら

ONESTORY(ワンストーリー)

引き潮限定で現れる恋人たちの聖地。[小豆島エンジェルロード/香川県土庄町

小豆島エンジェルロード

住所:香川県小豆郡土庄町銀波浦

アクセス:土庄港から車で約5分/土庄港から小豆島バス小瀬行きに乗車後11分、国際ホテルで下車し徒歩5分

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